過ごし方

地域の暮らしや食文化に触れる

雪国に受け継がれてきた歴史や文化を体感できる場所がここryugonにはあります。
雪国と聞くと、冬のイメージが強く感じられるかもしれませんが、春から秋にかけては、雪国にとって大事な期間です。この地のそんな暮らしや食文化に出会えるのが、ryugonでの滞在です。
受け継がれてきた食文化をコース料理で楽しむ、地元のおばあちゃんと料理を作ることを通して雪国の暮らしに伝わる知恵を知る、商店街で100年続く漬物店に出かけ漬物の歴史を肌で感じる。
どれをとっても、雪国ならではの食文化を体感することができます。
「冬に備えた蓄えの時期」であるこの季節にこそ、本当の雪国が隠れているのかもしれません。

雪国という異日常で自分もこの地域に馴染んでみるのも、また新しい旅の楽しみ方になるはずです。

Day 1

1日目 雪国に受け継がれた食文化を知る

まるでタイムスリップしたかのような世界観が広がるエントランス

野菜や山菜の仕込み作業など雪国の暮らしを垣間見ることができる土間。

文化財に登録されている幽鳥の間では毎週末に民謡の演奏が開催される

食を通じて雪国の暮らしや文化を体験する雪国ガストロノミーのコース料理の一例
Tetsuya Ito

都会の窮屈な生活から抜け出して、異日常を味わいに雪国・南魚沼のryugonへ。

越後湯沢駅到着 ぽんしゅ館にて新潟県内全蔵の酒が揃うマシーンを見つけ早速お酒を楽しむ。
ほろ酔い気分で、越後湯沢駅からryugonへは無料の送迎バス利用し、里山の風景を眺めながら到着。

荘厳な造りの門をくぐると、柔らかな灯りのついた土間がガラス扉の奥に見えたので、思わずガラス扉を開けた。
お話をすると、大根を切って切干大根を作るために作業をしているのだとか。料理に興味を持っていることに気付いたのか『明日、ここで土間クッキングというイベントがあるすけ、よかったら来らっしゃい。』と言われた。土間クッキングなんだか楽しそう。

夕食の前には、日本酒や梅酒の振る舞いがあると聞き、立ち寄ってみる。重要有形文化財の幽鳥の間で三味線の演奏が行われていた。演目は、「お六甚句」。ここ六日町にゆかりのある民謡で、三味線の音色が心地よく、雪国の世界へと溶け込んでいく。

夕食は、雪国の暮らしや文化を料理を通して楽しむ「雪国ガストロノミーフルコース 」。
新潟県内の旬な食材を使用、発酵や保存など雪国ならではの食文化を盛り込んだコース料理、中でも「雪国とせ」と題される9点盛りのプレートは目を引く。「とせ」とは、この地では暮らしや日常を意味する方言。その言葉通り、ここでしか食べることができない食材や料理が並んでいる。

もう少し余韻を楽しみたいので、すぐ部屋に戻らずにバーに立ち寄った。バーには地元に詳しいスタッフがいて地域のコトやお勧めの飲食店を教えてくれた。
どれも面白そうな場所なので、2日に分けて体験してみよう。

Day 2

2日目 地域の人柄にも触れる。土間クッキング

Tetsuya Ito

焼き魚や秋野菜を使った料理を取り分けてくれた。どれもご飯がすすむおかずばかり。お米も南魚沼の塩沢の一等米。新米の時期はこの地域の人でもいつもよりごはんを食べてしまうぐらい格別だそう。そんな話を聞くだけで、ご飯のおかわりをしてしまいそうだ。

日中は昨日おばあちゃんから聞いた、土間でクッキングに参加した。
この地域の食文化を守ってきたおばあちゃんと、一緒に料理をする体験をする。食材を切ってけんちん汁を作るだけでなく、出汁がしみた煮物やおばあちゃん自慢の手料理が美味しい。
雪国は冬が長いからその間も食料を蓄える保存という食文化が栄えたのだと教えてくれた。
おばあちゃんとの会話もこの地域の温かさを感じられ、雪国に馴染んだようでちょっと嬉しい気持ちになったり。
 
午後は、タクシーで20分ほどの魚沼の里へ。
雪室を見学するのが目的。
雪室で熟成されたお酒は洗礼されたすっきりとした味わいに仕上がるそう。

雪国に受け継がれてきた酒造りの知恵に触れ、雪はスキーや雪遊びだけじゃなくてエコであり、食材を美味しくすることを知る。可愛らしい包みや水引が見たくて立ち寄ったつつみや八蔵では、2階に図書室がありそこでも酒と食文化の書に触れる。「このあたりは、本当に酒と食に恵まれた場所なのだ」と改めて気づく。

夕食は、昨晩ryugonスタッフがおすすめしてくれたお食事どころ「一八」へ。
古き良き雰囲気を残したお店で食事を楽しみながらも地元の人たちの会話に耳を傾けるのも楽しい。

Day 3

3日目 100年受け継がれた漬物に出会う

Tetsuya Ito

Tetsuya Ito

午前中、雪国に100年以上前から伝わる今成漬物店へ出かける。
特別に蔵の見学をさせていただけるとお声がけいただき、建物の奥へ。
積み重ねられてきた歴史を感じる雰囲気のある蔵で、ほんのりと漬物の香りを感じながら山家漬の作り方を教わる。使っている野菜は全て魚沼産で化学調味料や保存料などの添加物は一切使用していないとか。また、地酒八海山の吟醸の酒粕を使ってつけられているのだそう。
漬物の試食もいただだいた。粕漬はあまり得意ではなかったが、酒粕独特のアルコールが残る感じがなく食べやすい。日本酒はもちろん、ワインにも合いそうな漬物。お土産に買って帰ろうと注文も。

せっかく昼の商店街に来たのだから、ランチは外で食べよう。ほんだやというランチどきも賑わうお店に行ってみた。
帰りは、余韻を楽しみたくて、上越線に乗車。車窓からは、稲刈りを終えた田んぼが見え、冬に備えた魚沼の景色が広がっていた。荷物は越後湯沢駅前のHATAGO井仙までデリバリーしてくれるサービスもうれしい。荷物を受け取るついでに、井仙の喫茶スペースを覗くとケーキに目が惹かれる。中でも一番人気だという「湯澤るうろ」を買ってみた。
家に帰ってからもこの地の食を楽しめそうだ。

帰 途

Reservation

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